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    『3匹のおっさん』 有川浩

    還暦を迎えたジジイおっさん3人組が、私設自警団を結成!
    家族友人知人の平和を守るために戦う、痛快活劇!!

    定年退職したキヨ、店を息子に譲ったシゲ、工場経営のノリ。
    かつての「3匹の悪ガキ」が、「3匹のおっさん」として、ボランティアなのか遊びなのかともかく町内の見回りを開始。

    カツアゲに痴漢騒動、詐欺に動物虐待など、身近な人たちが巻き込まれた事件を次々解決していくのは愉快痛快。
    実際に遭ってみないとわからない、そういった犯罪の事情なんかも分かりやすく説明されているので、読んでいて「なるほどなー」と思うこともしばしば。
    事件解決ものなので、推理っぽいところもまた楽しい。

    いい歳したおっさんたちが竹刀やらなにやらを振り回して戦うのもおもしろければ、
    まだまだジジイとはいわれたくない微妙なお年頃っぷりもおもしろい。

    キヨの孫の祐希やノリの娘の早苗も加わって、なんだかんだとおっさんたちの活躍は続く。
    活劇のおもしろさのほかに、夫婦関係や親子・爺孫関係、友人や知人との付き合いなど、人同士のかかわりを丁寧に書いているのも、この作品の魅力のひとつ。

    いくつになっても、人とかかわることって大変なんだなぁと思ったり、そこにも味があっていいなぁと思ったり。
    あっという間に1冊読み切ってしまえるおもしろさ。やっぱり有川さんの文章は読みやすいなぁと実感しました。

    続編も出ているので、近いうちに読みたいです。

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    小説 読書感想 有川浩 図書館戦争 アクション
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      『「ホビット」を読むー「ロード・オブ・ザ・リングズ」への序章』川原有加

       タイトル衝動買いです。
      だって、時間なかったし、この題をみたらとりあえず買わざるをえなかったんです。
      映画公開に合わせて、2013年に刊行された『ホビット』本ですが、内容は映画ではなく原作を扱った評論ーというか、論文ですね。


      個人的な評価ですがー
      初心者向けとしては★×3.5
      玄人向けとしては★×1です。

      その最大の要因は、トールキンの略歴と"The Hobbit"執筆&出版の経緯、
      物語のあらすじと人物紹介に、本の半分以上を割いていること。
      反対に、種々のテーマに関する考察が少なく、考察があまり深くないこと、です。

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        『マスカレード・ホテル』東野圭吾

        『マスカレード・ホテル』東野圭吾

        東野作品は『名探偵の掟』&『名探偵の呪縛』しか読んだことがありません。
        あれはメタミステリなので、東野圭吾の普通の(?)ミステリを読むのは今回が初めてです。

        なんでこれにしたかって、シリーズものじゃないからというのと、「マスカレード」(仮面舞踏会)という題名に惹かれてですよ。
        完全に趣味。
        なので内容知らないで読みました。


        舞台は東京の一流ホテル。
        連続殺人事件の次の犯行現場になる、ということで、警官がホテルスタッフに変装して捜査をすることになった。
        フロントスタッフの山岸尚美は、新田浩介という警察官を受け入れることになる。
        お客様第一のホテルの姿勢に不満と疑問をもつ新田と、人を疑ってかかるような警察の態度に反発する尚美。
        犯行予告日まであと10日。
        ホテルにはひきも切らず変わった客が訪れる。
        そのなかに犯人はいるのか、これまでの事件と今回の事件の関係は、いったい犯人はどんな人物なのか。
        そしてやってきたXデイ。
        警察は殺人を未然に防ぐことができるのか。



        連続殺人事件の捜査を主軸に、ホテルで起こる珍事件を列挙しているので、まるでオムニバスのようにも読めます。
        まったく関連性のない客たちの話の合間合間に事件の捜査は進んでいって、最後の大詰めを迎えるわけですが、そこに至るまでぐいぐい引っ張られてしまいます。
        ゆるく独立したエピソードの中に、事件に深くかかわるものがあるのだろうと思いながら読んでいるのですが、わたしは基本キャラ読みで推理しながら読んだりはしないので、誰だろうなー、くらいの軽さで楽しみました。

        また、尚美と新田それぞれの仕事ぶりや、組織としてのホテルや警察のこと、人物描写もしっかりと書きこまれていて、とても読みごたえがありました。
        ほかの東野作品も読みたくなります。


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        読書感想 小説 読書 推理小説 ミステリー 東野圭吾 

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          『わたしのマトカ』片桐はいり

          評価:
          荻上直子,トゥオモ・ヴィルタネン,群ようこ
          バップ
          ¥ 3,672
          (2006-09-27)

           このところ評論系しか読んでいなかったので、久しぶりに軽いものが読みたかったのです。
          で、先日古本屋で見つけたのが、この本でした。

          表紙から漂う北欧臭。
          しかも私の好きな青緑系です。
          片桐はいりという名前に何となく見覚えがあるなと思ったら、映画「かもめ食堂」の大きい人でした。
          あの映画は好きなので、購入決定。
          ちなみに「かもめ食堂」は、フィンランドで食堂をしている日本人女性と、そこに集まってきた変な人たちのゆるい日常の映画です。
          ふだんは、エッセイってあまり読まないんですけど。

          『わたしのマトカ』
          マトリョーシカの一種か何かかしらと思ったのですが、フィンランド語で「旅」のことだとか。
          全然ちがった。

          普段は徹底的に下調べをして旅行にいくという片桐さん。
          でもフィンランドは、「出張だし」ということで、なにも調べずに行ったそう。
          撮影の1か月の間に出会った、フィンランドという国とフィンランド人についてのおもしろいエピソードがいっぱいです。
          ところどころに片桐さんの旅遍歴の話も織り込まれていて、さりげなくディープな内容になっています。

          片桐さんの旅スタイルのひとつ、とにかく現地の乗り物(タクシーではなく)を使う、というのは、私もなじみのあるスタイル。
          空港までも、できればタクシー以外を使うし、トラムにバスに地下鉄とと、そこの人の生活に密着した乗り物を使うのが好きです。
          地上なら、町並みも見れますしね。


          フィンランドには1度だけ行ったことがあります。
          夏のいいところがたっぷり残っている8月で、天気はいいしご飯はおいしいし。
          サウナに入って湖に飛び込むのもしました。
          きっとあれは一生に一度の体験だったなぁ。

          そんなわたしが覚えているフィンランド語は、kiitos(ありがとう)のみ。
          狙ったわけでもないんですが、神楽坂のキイトス茶房でお茶を飲みながら読みました。

          フィンランド、またいきたいなぁ。

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          [検索ワード] エッセイ かもめ食堂 片桐はいり 読書感想 旅
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            『ペナック先生の愉快な読書法』ダニエル・ペナック

            「人は生きているから家を建てる。だが、いずれ死ぬことを知っているから本を書く。人は群居性があるから集団で住む。だが、自分の孤独を知っているから本を読む。この読書は他の何ものにも代えがたい仲間。読書に代わる仲間はいない。」(p.202)

            本書は、著者の読者として、子を持つ親として、教師として、作家としての経験から描き出された、読書と読書に関することがらの、小説風の読み物だ。
            “小説風”、とこの本の中では言っているが、一部は“現代劇風”ともいえるかもしれない。

            目次は、
            機錬金術師としての読者の誕生
            供本を読まなければならない(教義)
            掘本を読みたい気持ちにさせる
            検読者の権利10ヶ条(あるいは読者が絶対に持っている権利)
            となっている。

            言葉と物語、物語と文字、文字と言葉が融合して意味を成していることを発見した、その時の喜び。
            その喜びが継続するかどうかは、ひとえに周囲の人間の対応によるのだが、ここで「読まなければならない」という教義が浸透してしまうと、喜びは持続しない。
            禁じられるからこそ、読みたくなってしまうのが人間というものだ。

            「「本を読む」という動詞は「本を読みなさい」という命令形には耐えられないものだ。ほかの動詞、たとえば「愛する」とか「夢を見る」などと並んで、この「読む」という動詞は命令形への嫌悪感を共有している…」(p.7)

            私にとって本を読むことは、何かからの逃避であったり、自分の殻にこもることであったり、新しい世界を知ることであったり、知識を得るものであったりした。
            今でもそうだが、読書と同じ満足感を与えてくれるものは、他にはない。
            そして、今でこそこうしてブログなどで感想やらウンチクを書いているが、読書とは元来とても個人的なものだ。
            (こうして外部に発信するようになったのも、大学で論文を書いたり議論をしたりする過程を経ているからだ。学問であるからこそ、あれこれ言うことができた。そのなかではとても個人的な感想を述べる必要は全くないし、むしろ不要だ。)

            よい本を読んだら、だれかに薦めたいと思う。
            できれば同じ思いを共有したいと思う。
            そして、その誰かと意見が食い違うので、落胆する。
            また一人だけの本の世界に戻っていく。

            その繰り返しが読書という行為だ。


            ペナックは高校の授業で、様々な本を朗読するのだそうだ。
            古典文学、推理小説、児童文学…
            生徒に作品の解釈を言わせたり、作品の周辺事項を説明したりせず、ひたすらに本を読む。
            そうすると、時速40ページで読んでいくとして、1年で1000ページに及ぶ小説が7冊読めることになる。
            読書が嫌いだ、と思っていた高校生たちが、早く続きが知りたくて図書館や本屋に駆け込むようになる。

            「ひとつの作品について若者に話すこと、彼らにその作品について話させること、それは非常に有益であることがあるが、しかしそれ自体が目的ではない。目的、それは作品である。彼らの中にある作品。そして読書に関して、彼らが持つ最初の権利は、黙っている権利である。」(p.159)

            全ての親、教師、本を進める立場にあるものは、「本を読んだ感想を言わせる」ことの内容に気をつけたいものだ。
            ましてや、その感想に評価を下すことなど。


            本を読むことは、結果として学力向上や人格の形成、仕事の成功に繋がるかもしれない。
            しかしそれは、読書の副産物でしかない。
            本を読むことで得るのは、喜び、そして生涯にわたる仲間だ。
            だれかに本を読むことを進めるのであれば、そのことを心にとめておきたい。
            そして、相手がそれを選ばない権利をも、認めなくてはならない。


            この本は、『奔放な読書』という題名で1993年に翻訳されていたものの新版です。

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            [検索ワード] 読書感想 読書法 読書 小説 フランス
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              『一杯のおいしい紅茶』ジョージ・オーウェル

              評価:
              ジョージ オーウェル
              朔北社
              ¥ 1,890
              (1995-01)

               ジョージ・オーウェルといえば、Coming Up for Air(『空気を求めて』)を英語で少し読んで肌に合わず、以来読んでいない作家だ。
              有名どころでは、政治風刺作の『動物農場』があると知っている程度。

              何故そんな作家の本を手に取ったかというと、ひとえに題名のためだ。
              「一杯のおいしい紅茶」、a nice cup of tea ―外出から帰ってまず飲むあの一杯。旅行ならば、イギリスについた途端飲みたくなる、あの一杯。あのほっとくつろぐ感じー が、題名からにじみ出ているではないか。
              編訳者が小野寺健氏というのも、この本の確かさを伝えている。

              かくして、この本は私のもとに来ることになった。

              本書には、新聞や雑誌に掲載されたオーウェルの随筆やコラムが集められている。
              そのため、連続する話題ではないが、年代は1945~7年ごろ、つまり第二次大戦直後くらいの記事が多い。

              前半部分は、表題にもなっている「一杯のおいしい紅茶」「家の修繕」「イギリスの気候」といった、日々の生活に寄ったコラム集。
              後半は、ジュラ島での生活をしたためた書簡が少しと、「書くこと」についての随筆。

              どちらかといえば理屈っぽく皮肉交じりの文章は、いかにもイギリスという感じだが、内容が陰鬱かというとそうではない。
              むしろ、戦後の生活苦の中で、現状を見つめつつも未来への望みと足ることを知らんとする姿勢は、潔さを感じさせる。

              現状に対する冷静な切込みは、「書くこと」への文章にも生きている。
              自己分析ともいえる内容は、多少露悪趣味的ではないかとも思われるが、自信を批判しうるのは自身のみであるという矜持でもある。
              そして、批判するのは嫌っているからではなく、愛しているからこそだ。
              対象物への愛情が、文章から静かに溢れ出してくる。

              私の期待は裏切られなかった。

              読みながら、ほこっとあたたかくなるものがある。
              戦争から60年以上たち、イギリスもずいぶん変わっただろう。
              同時に、今でも引き継がれている気性や感性や習慣がある。
              ああ、今も昔もかわらない、という安心感、イギリスで飲む紅茶は、いつもあの懐かしいおいしさであるという安心感。

              そんなものが、この本にはある。

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              [検索ワード] イギリス 20世紀 エッセイ 読書 読書感想 オーウェル 
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                『琥珀の望遠鏡』(「ライラの冒険3」)フィリップ・プルマン

                ようやくあらすじも終わりです。
                ウィルとライラが成し遂げることになったこととは、戦いの行方は、そして世界はどうなるのか…。怒涛の第3巻。

                あらすじは例によってネタバレですので、未読者はご注意ください。

                <あらすじ>

                コールター夫人に連れ去られたライラは、山奥の洞窟に隠され、薬で眠らされていた。
                眠りの中で、ライラは死んだロジャーに会う。
                助けを求めるロジャーに、ライラは必ず行くと約束する。

                ウィルは、天使と共にライラを探す旅を続けていた。
                その途中で、ウィルはついに父親と再会するが、病に侵されていたジョンは死ぬ間際で、ウィルに短剣の所持者の使命を告げて死んでしまう。
                しばらくして天使の一人がライラの居場所を見つける。
                しかし、オーソリティー側の天使・摂政メタトロンに見つかり、戦いになる。
                ウィルと一人の天使はどうにか別の世界に逃げ込んで助かるが、もう一人はアスリエル卿にライラの居場所を知らせに行き、そこで力尽きてしまう。

                イオレクはセラフィナから、リーがライラの下へ向かう途中で倒れたことを聞き、ライラを救うために別の世界へ行く。
                そこでウィルと出会い、一緒にライラを助けに向かう。

                コールター夫人の洞窟には、ウィルたち、アスリエル卿の軍隊、教会の軍隊が集結し、戦いになった。
                ウィルはどうにかライラを洞窟から連れ出すが、窓を開けようとし時に、短剣がばらばらに砕けてしまう。
                それでもすでにあいていた窓から別の世界に逃げ込むことができる。

                ウィルたちには、アスリエル卿のスパイである、戦闘に優れた小人が二人ついてきていた。
                彼らはウィルをアスリエル卿のもとに連れて行こうとする。
                しかし、ロジャーを助けるために死者の国に行くと決めたライラは、二人の要求をはねつける。
                ウィルはイオレクに短剣を直してもらい、スパイをつれたまま死者の国を求めてさらに旅を続ける。

                一方、メアリーは別の世界にきていた。
                ダストとの対話から、その世界にとどまることがすべきことだと知り、そこで出会ったミルファというその世界の“人間”とともに生活をはじめる。
                メアリーはそこで、ダストが本来あるべき流れから外れてしまっていること、それを元通りにしないと、この世界だけではなくすべての世界が崩れてしまうことを発見する。

                同時に、教会の暗殺者も、「誘惑者」であるメアリーを追って同じ世界にきていた。

                イオレクと別れたウィルとライラは、ついに死者の世界までたどり着いた。
                しかし、さらに進んで死者のいるところに行くためには、ライラはパンタライモンと離れなければならない。
                ライラはロジャーに会うため、ウィルは父親に会うために、苦しみながらもダイモンと離れて、先へ進んでいく。

                その世界には、死者が幽霊となって囚われていた。
                ライラは、その世界から死者を開放することこそ自分の使命だと確信し、ウィルと一緒に別の世界への窓を開くための場所を求めて進み始める。
                ライラはロジャーやリーと再会し、ウィルは父親と再会する。
                ライラとウィルはついに死者の世界から脱出するための窓を切り開く。
                ロジャーは喜んでその世界に踏み出し、死から解放されて原子となって世界に戻っていった。
                しかし、リーやジョン、他の何人かの死者たちは、アスリエル卿の戦いに参加するために、そこにとどまる。

                アスリエル卿の戦いは、最終局面に達していた。
                天使の情報から、彼らが戦う相手はオーソリティーではなく、摂政メタトロンだということがわかる。
                そして、メタトロンもまたライラを狙っていることを知り、ライラとウィルを守るべく、この世界にいるはずの二人のダイモンを探す。

                まもなく二人のダイモンは見つかったが、それだけではメタトロンに勝つことはできない。
                ライラへの愛情が虚栄心を上回ったコールター夫人は、メタトロンを誘惑し、アスリエル卿とともにメタトロンを奈落の底へと突き落す。

                同時に、ライラとウィルも最後の戦いにやってきた。
                幽霊たちもともに戦い、勝利を収める。
                ライラとウィルは、自分たちのダイモンを追っていく途中、かつては天使だった、年老いたオーソリティーを見つける。
                そうとしらない二人が、オーソリティーが入れられている水晶の箱を開けると、オーソリティーは風とともに消えていった。

                ライラとウィルは、ダイモンを追ってメアリーのいる世界にきていた。
                ライラを狙った暗殺者は、ウィルを守るために追ってきた天使と相打ちして、倒される。
                二人はでメアリーと再会し、それぞれの話をする。
                かつては修道女だったメアリーの話を聞くうちに、ライラは自分の心境に大きな変化が訪れていることに気が付く。

                ライラはウィルを、ウィルはライラを愛していた。
                お互いの気持ちを確かめ合い、二人は幸福につつまれる。
                二人の関係が変わった時、世界のダストの流れは正常に戻った。

                しかし、二人のダイモンは、魔女から今後のことを聞いていた。
                ライラとパンタライモン、ウィルと彼のダイモンは、二人が決して一緒の世界で生きることができないこと、世界の窓が開いたままだと、いずれダストがなくなってしまうことを告げる。
                二人は愛する人とひきさかれることを嘆いたが、それよりも世界を守ることが大切だと分かっていた。

                ライラとウィルはそれぞれの世界に戻り、世界は正常な姿をとりもどした。


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                [検索ワード] ライラの冒険 琥珀の望遠鏡 プルマン イギリス 児童文学 読書 読書感想 ファンタジー
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                  『神秘の短剣』(「ライラの冒険」シリーズ2)/フィリップ・プルマン

                  シリーズ第2巻。
                  少年ウィルの物語と、ライラとウィルが出会ってから。
                  ライラについての魔女の伝説が、ようやくわかり始める。
                   
                  今回もあらすじのみ。
                  ネタバレしています。

                  <あらすじ>

                  私たちの世界のオックスフォードに住む少年ウィルには、父親がいなかった。
                  精神に異常をきたしている母は、父の関係で何者かに追われており、ウィルはその男たちから、母を守るので精いっぱいの生活を送っていた。
                  ウィルは、母を知り合いの老婦人に託し、男たちが狙っているであろう父の手紙をもって、逃走する。
                  その際に、男の一人が死んでしまったが、ウィルにはかまっている余裕はなかった。
                  郊外まできたとき、ウィルは目の前の芝生の一部に窓があいていて、おだやかな海辺の町に続いているのを見つける。
                  追跡者から逃げるためにその窓を抜けると、そこは無人になった町のある、別の世界だった。

                  その町で、ウィルはライラと出会う。
                  ライラははじめ、ダイモンをつれていないウィルを幽霊かと怖がるが、ウィルがイオレクのように勇敢な少年であることに気づく。
                  真理計がライラに、ウィルの父親ジョン・パリ―を探す手助けをするようにと告げるので、二人は一緒に行動することにする。

                  二人はウィルのオックスフォードにもどる。
                  ライラはそこで、シャドー粒子の研究をしているメアリー・マローン博士と知り合う。
                  メアリーは、ライラがいうダストが自分の研究してきた物質であることを知り、ダストが語る真実を知る方法を見つける。

                  ウィルの世界に入り込んでいたコールター夫人の仲間によって、真理計を奪われたライラは、交換条件として「神秘の短剣」を持ってくるように言われる。
                  それは、ウィルとライラが出会った町にあり、空間を切ることができるというものだった。
                  ウィルは神秘の短剣を手に入れる代償として、左手の指を二本失ってしまう。
                  その短剣を使って、二人は真理計を取戻し、ウィルの父親を探す旅に出る。

                  道中でその世界の子どもたちに襲われるが、この世界まできた魔女のセラフィナに救われ、二人は旅を続ける。
                  二人は、魔女からこれまでのことを聞く。
                  アスリエル卿が、教会と対立して戦争をおこそうとしていること、魔女の一族がアスリエル卿の側についたこと。
                  リーが、ライラを保護するための道具を持っているというシャーマンのグラマンを捜しにいったこと。

                  オックスフォードでは、メアリーがシャドー粒子と対話することに成功し、彼女の役割が「ヘビ」であること、今すぐ研究所を破壊して、ライラの後を追和なければならないことを知る。
                  身の危険を感じていたメアリーは、その指示に従い、オックスフォードを逃げ出す。

                  リーはついにグラマンを見つける。
                  グラマンは、本名をジョン・パリ―といい、別の世界の人間だった。
                  ジョンはリーに神秘の短剣のことを教え、それがライラを守るという。
                  しかし同時に、短剣の所持者は、オーソリティー(神)に戦いを挑むアスリエル卿を助けなければならない、とも告げる。
                  二人は短剣の所持者を探すために旅立つが、教会の勢力に追われる。

                  コールター夫人は、魔女に伝わる伝説を聞き、ライラが第二のイブとなることを知る。
                  教会は人間を第二の堕落から救うために、ライラの殺害を決める。
                  コールター夫人もそれに賛同し、ライラの下へ向かう。

                  キャンプからはなれて考え事をしていたウィルは、彼をアスリエル卿のもとに連れて行こうとする二人の天使に会う。
                  ウィルはそれに承諾し、いったんキャンプに戻るが、その時にはライラは連れ去られていた。
                  そこに残されていた真理計を拾いあげると、ウィルはアスリエル卿ののところに行くことを拒否し、まずライラを探し出すという。
                  天使たちは、不承不承ウィルについていく。

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                  [検索ワード]:神秘の短剣 ライラの冒険 プルマン イギリス 児童文学 英文学 ファンタジー 読書 読書感想
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                    『黄金の羅針盤』(「ライラの冒険」1)/フィリップ・プルマン

                     大人たちの計画に巻き込まれた少女が、運命に導かれつつ、もろもろの世界と宇宙の行く末を担うことになる。
                    同時に、少女と少年が子ども時代を経て、大人になっていく物語でもある。

                    あらすじを書いたらものすごく長くなったので、考察や感想は後日書きます。
                    基本ネタバレなので、未読の方はご注意ください。


                    <あらすじ>
                    ライラの住む世界では、人間は必ず、人とダイモンが一組になっている存在だ。
                    ダイモンはその人の一部だが、同時に独立していて、動物の姿で存在している。
                    例えば、ライラと彼女のダイモン・パンタライモンは、お互いの考えていることもわかるし、かくれんぼをすれば相手がどこにいるかもわかるが、口げんかもするしお互いを諌めたり慰めたりもする。
                    そして、人とダイモンは物理的に長い距離をおくことができず、常に一緒に行動している。

                    ライラはオックスフォードのジョーダン学寮に住む少女だ。
                    腕っぷしが強く、うそをつくのが得意、大胆で生意気だが、仲間には誠実。
                    ある日、彼女はおじのアスリエル卿が行っている、北極での実験の話を盗み聴く。
                    「ダスト」と呼ばれる素粒子があり、それは大人には集まるが子どもには少ないことなどを知る。
                    また、オーロラの向こう側に見える別の世界の存在も知る。

                    そのころ、イギリスでは、「ゴブラー」と呼ばれる集団による、子供の誘拐事件が多発していた。
                    ライラの親友ロジャーもゴブラーにさらわれてしまう。

                    アスリエル卿がオックスフォードを去ったころ、ライラはコールター夫人という、教会評議会の女性と知り合う。
                    ライラは、北極探検をするというコールター夫人の助手として、一緒にロンドンに行くことになる。
                    出発の前、ライラは学寮長から「真理計」とよばれる機械を渡され、それをアスリエル卿のところに届けるようにといわれる。
                    真理計は、ダストの力によって動いており、読み方さえ知っていれば、心に浮かべた質問に、なんでも答えてくれる。

                    ロンドンに来たライラは、しばらくしてコールター夫人が「ゴブラー」であることを知り、逃げ出す。
                    オックスフォードで知り合ったジプシャンに助けられたライラは、彼らの会議に参加する。
                    ライラはその時、アスリエル卿とコールター夫人が自分の両親であることを知り、北極へ向かったアスリエル卿が疾走したことも知らされる。
                    そこでライラは、さらわれた子どもたちを助けにいくというジプシャンたちと一緒に、北極へと向かうことになる。

                    北極へ向かう途中、ライラは王座を奪われた鎧グマのイオレク・バーニソンに出会い、彼が正当な王権を奪還する手助けをする。
                    また、気球乗りリー・スコーズビーや魔女のセラフィナ・ぺカーラの一族を仲間に加え、ゴブラーの拠点となっているボルバンガーを目指す。
                    一行はボルバンガーの近くで襲撃にあい、ライラはさらわれてボルバンガーに収容される。
                    ロジャーとも再会するが、そこで行われている実験の内容を知り、急いで脱走する計画を立てる。

                    ゴブラー―教会評議会が行っている実験とは、子どもとダイモンのつながりを切断し、それによってダストを引き付けることのない大人を生み出すことだった。
                    教会は、ダストを原罪の正体であると考えている。
                    しかし、ダイモンと切り離される恐ろしさ―精神的肉体的苦痛をもたらし、時には死に至らしめる―を習うまでもなく知っている子どもたちは、ライラの計画に従って、研究所から脱走を図る。

                    どうにか脱走し、はぐれてしまったイオレクやジプシャンたちと再会したライラは、今度はアスリエル卿を助けるために北極を目指す。
                    アスリエル卿は、囚われていながらも実験を進め、オーロラを破って別の世界に行く最終段階にたどり着いていた。
                    彼が必要としていたのは、その機械を作動させるだけのエネルギーで、それは子どもとダイモンを切り離す時に発せられるものだった。

                    ライラとロジャー、ライラを追ってきたコールター夫人、ジプシャンやイオレクたちが北極に集まり、戦いが起こる。
                    そのさなかに、ロジャーが捕まってしまい、機械は作動した。
                    大きな爆発が起こり、アスリエル卿はオーロラを越えていった。
                    そしてライラも、オーロラの向こう側へ渡っていく。


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                      Book Challenge:1月経過

                      今年挑戦しているBook Challengeの1月まとめです。

                      まずは、GoodReadで参加登録しているBook Challenge。
                      年間目標100冊中、14冊読みました!
                      なかなかいいペース。
                      これならいける。


                      次に、自分で開催しているBook Challenge:Author AtoZの成果は以下のとおり。
                      26文字中8文字制覇。
                      同じ著者の本を読んでいたり、イニシャルがかぶったりしている結果がこれですよ。
                      そして今更だけど、QとかXはどうすればよいのか。

                      A: Hiro Arikawa(有川浩)、『植物図鑑』(2013/1/14)
                      B:
                      C:
                      D:
                      E:
                      F:
                      G:
                      H: Nozomu Hayashi (林望)、『イギリス観察辞典』(2013/1/12)
                      I: Masako Ito(伊藤まさこ)、『雑食よみ』(2013/1/8)
                      J:
                      K: Akiko Kumai (熊井明子)、『シェイクスピアに出会う旅』(2013/1/23)
                      L:
                      M: Erin Morgenstern, 『夜のサーカス』"The Night Circus" (2013/1/7)
                      N:
                      O: Noriko Ochi(越智典子)『ピリカ、おかあさんへの旅』(2013/1/24)
                      P: Philip Pullman, 『神秘の短剣』"The Subtle Knife" (2013/1/15)
                      Q:
                      R:
                      S:
                      T:
                      U:
                      V:
                      W:
                      X:
                      Y: Steven Young  (薄井ゆうじ), 『本の虫』"The Book Worm"(2013/1/27)
                      Z:
                      ※ブログに記事があるものはリンク張ってあります。

                      さて2月。
                      今月はどれだけ読めるでしょうか。
                      楽しみです。

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