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    新装版『黄昏の岸 暁の天』(十二国記)/小野不由美

    ようやく書く事ができます。
    『黄昏の岸 暁の天』の感想です。

    いつもどおり、ネタバレ低めのあらすじ→ネタバレしまくりの感想の順でまいります。

    <あらすじ>
    陽子が玉座についてから3年たったある日、満身創痍になった戴国端州将軍李斎が金波宮にやってくる。
    彼女は陽子に戴の窮状を訴え、助力を乞うた。

    6年前、泰王即位から1年もしないうちに、泰王は出陣中に行方不明になり、泰麒は鳴蝕によって姿を消した。
    謀反人は自分に反する者を次々と殺し、もはや戴にはあえて反対する者がいなくなってしまった。

    話を聞いた陽子は、戴をどうにかできないかと、戴の事情を知っていそうな延王に相談する。
    延主従は、他国に兵を遣わすのは天綱に反する大罪だといって陽子を思いとどまらせようとする。
    しかし陽子は、それならば蝕で流された泰麒を探すといい、諸国に協力を求めることにした。

    7国が手分けして蓬莱と崑崙を捜索することに決まり、慶には延・氾主従と連麟がやってきた。
    泰麒の捜索には、麒麟と使令が気配を頼りにするしかなく、捜索はなかなか進展しない。
    不安に押しつぶされそうになる李斎だが、陽子の周囲の人々の献身ぶりに勇気づけられていく。

    とうとう泰麒の居場所が見つかる。
    しかし、泰麒はもはや麒麟としての本性をほぼ失っており、彼の周りでは暴走した使令による穢れが蔓延していた。
    転変もできない泰麒をこちらに連れてくるには、一旦仙に召し上げる必要がある。
    そのため、延王が蓬莱に渡ることになった。

    連れ戻された泰麒はひどい穢れのせいで、景麒や延麒が近寄れないほどだった。
    泰麒は蓬山に運ばれ、どうにか穢れを払ってもらえたが、使令を失くし、角の治癒も叶わなかった。

    しばらくして泰麒は目覚めたが、李斎はどうすればいいのかわからない。
    しかし、このまま慶にいては迷惑になる上に、戴を見捨てることになると泰麒に諭され、戴に戻る決意をする。
    延麒から騎獣を借りた二人は、泰王を探すためにひそかに慶を後にする。

    <あらすじここまで>
    ちょっと、蓬莱側の泰麒の説明をぶっ飛ばしてしまいましたが…
    相変わらず物語が入り組んでいて、あらすじをまとめるのが難しいです。。。

    続きを読むから、ネタバレ入の感想になります。


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      ここからネタバレ

      今回の表紙は、メインにおっきく李斎と飛燕、上に陽子と景麒・泰麒、下に延麒・氾麟・連麟、玉葉、そしてこれは…誰?虎嘯?
      人物が入り乱れております。
      WH版では、泰王・泰麒・李斎がメインだったかな?
      今回は麒麟オンパレードで、大変ありがたい絵柄になっております。

      挿絵の方も、だいぶ場面がかわりました。
      WH版では、
      1:忘れた…
      2:陽子に怒鳴りつける延王
      3:氾主従
      4:泰麒と陽子
      でした。
      たぶん4枚だけだと思うのですが、手元にないので確認できず…。

      新版では、
      1:李斎にお祝いの花を持っていく泰麒
      2:李斎と驍宗(花影の相談)
      3:景主従&延主従+浩瀚(李斎と面会前)
      4:とても絵になる氾麟
      5:悧角と泰麒、駆け寄る延麒・景麒
      でした。

      李斎がとっても主役ですね。
      あと悧角がとてもかっこいいです。
      延主従がしっかり書かれているのは嬉しいのですが、氾王がいないのはちょっと残念ですね。
      延王・氾王が揃っているところとか、見たかったです。


      あらためてこの版で読んでですね、十二国記は陽子と泰麒の物語だなぁ、と思いました。

      今回の新装版、『魔性の子』が「十二国記シリーズ」のエピソード0としてまとめられているんですよね。
      『黄昏』を読んでからあらためて『魔性の子』を読んだのですが、たしかにホラー作品なんですけど、キーワードがとても十二国記なので、読んでいて怖くないんですよ。
      「十二国記」から入ったのでない人にとっては、意味不明だと思うんですが。

      身の回りに不可解な出来事が多い高校生が実は異世界の人間で、最後にその世界に帰っていく(らしい)、という話があり(これがep0)、次のエピソードでこれまたホラーチックに、今度は別の高校生が異世界に拉致される。
      なんだこれは、というところから、実際はホラーでもなんでもなく異世界の国の話だよ、となっていく。

      わたしはWH版の十二国記→新潮版『魔性の子』の順で読んでいたので、『魔性の子』から読んだという人の感想を、ぜひ聞いてみたいですね。
      あのわけわからない単語の羅列は、どう映るんでしょうか。

      それにしても、『魔性の子』の時点で戴のことをそれなりに設定してあるあたり、作者はすごいです。


      話を『黄昏』にもどします。
      この巻のいいところは、とにかく「オールスター!」感があるところですね。
      景主従、延主従、氾主従、連麟、と出てきて、これまでのシリーズで出てきた慶国官吏たち、名前だけだけど奏と恭も出てきて、シリーズ集大成の豪華さがあります。

      即位して3年たった、陽子の王様っぷりが見れるのもいいですね。
      国を担うことの大変さも書かれている巻ですが、同時に陽子の人柄に共感する人たちが描かれているのがうれしいです。
      陽子と延主従が仲良くやっているのも、うれしいです。
      …ちょっと、陽子は大大大先輩に、馴れ馴れしすぎやしないかとは思いましたが…六太くん、て。

      それから、今まで出てきていなかった氾主従が、今回出てきますね。
      いやもう、延主従との相性の悪さがよくわかります。
      この人たちおもしろすぎる。
      こんな変な人たちが、500年とか300年の大国を築いているというのが、何とも言えないですね。
      大国のなかでは、宗王が一番まともに見えるのは気のせいではないはずです。


      またこの巻は、常世の世界の仕組みについても、突っ込んで言及しているのが興味深いです。
      読者の方も、陽子と同じように、この世界を「仕組みはあるけど摩訶不思議な世界」だと思っていたと思うのですが、それが実はとてもシステマチックである、という事実。
      …いや、世界というものはとてもきっちりできているのだと思うのですが、そこに疑問をぶつけてくるのが今回のポイントですね。

      なぜ王や民を助けてくれないのか、と憤る李斎ですが、それはそのまま、王に対して憤る民の声でもあると思います。
      この辺ちょっと奇妙な気がしないでもないのですが…
      李斎は、王や麒麟を助けてくれない天に対して怒っている、と。
      でも彼女には、天の事情や思惑はわからない、ただ自分が苦しいから声を上げている。
      ところが国の中では王と麒麟は神で、彼女は天の領域に近い方に属しているわけで、苦しむ民の声は聞こえないし、聞こえていても場合によって無視する必要がある。
      李斎は民であるけれど、立場としては天の側なのだから、あそこまで落胆しなくたっていいんじゃなかろうかと…
      もちろん、頭で理解するのと納得するのは別ですが。

      李斎とは違い、陽子は神の側からの判断しかもはやできないのですが、彼女の天に対する理解は自分の立場に引き寄せての判断だな、と思います。
      天と王の立場は似ている=王が間違えるのなら天も間違える、という感じで。
      その辺は、読んでいてちょっと卑近すぎる理解じゃないかと思いますが、それが陽子の現状なのでしょうか。
      尚隆はもうちょっと別の理解をしていそうです。


      うーん、今回はこんなものかな。
      読み終わってからちょっと時間があきすぎてしまったので、あまり熱はこもっていませんがとても楽しみました。

      さて、次に出るのはいよいよ書き下ろし新刊ですね!!
      発売が楽しみです!

      十二国記 新潮社 新装版 黄昏の岸暁の天 小野不由美 読書 感想h

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