スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    "The Last Battle" the Chronicles of Narnia by C.S.Lewis

    評価:
    C. S. Lewis
    HarperFestival
    ¥ 2,890
    (2004-07-06)

     久しぶりにどうしても読みたくなって、読みました。
    C.S.ルイスの「ナルニア国年代記」最終巻『さいごの戦い』です。
    翻訳は、瀬田貞二氏のすばらしい日本語がありますが、今回は原書で。


    本が好きな人は誰しも、人生の友となる本を持っていると思います。
    わたしにとっては、ルイスの「ナルニア」がそれです。
    もう人生の半分以上、愛読しているのですが、まったく色あせることがありません。


    そんなわけで、今回書く感想は、9割自分のためです。
    手近にこれだけの熱い(暑苦しい)思いを聞いてくれる人がいないので(笑)
    1割は、「それでも読んでやるよ」という方のため。
    そのなかに一人でも、「同意!」という人がいたら、それほどうれしいことはありません。


    とはいえ、まずは定石通り、作品紹介から。
    思いっきり最終巻なので、ぜひほかの巻からお読みください。

    【世界観】
    ナルニア:偉大なライオン・アスランによって創造された世界にある国。中世ヨーロッパ風。人間が王だが、人間のほかに、フォーン、セントールなどの神話の生き物、ものいうけものなどが一緒に暮らしている。
    おおむね平和だが、たまにその世界の住人には手におえないような事件が起こり、こちらの世界からナルニアを訪れた子どもたちが、平和を取り戻す手助けをする。

    アスラン:偉大なライオン、ナルニアの創造者、海の向こうの大帝の息子。普段はナルニアにいないが、何かあると現れたり、助け手を送ってくれたりする。みんな大好きアスラン。

    1巻『ライオンと魔女』:ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人がナルニアに訪れる。白い魔女による百年の冬を破り、春を取り戻す。
    2巻『カスピアン王子の角笛』:ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人ふたたび。正しいナルニアを取戻し、カスピアンを王位につける。
    3巻『朝びらき丸 東の海へ』:エドマンド、ルーシー、ユースチスの3人が、カスピアンと一緒に東の海へ航海に出る。
    4巻『銀のいす』:ユースチスとジルが、荒野の魔女に囚われた王子を助けに行く。
    5巻『馬と少年』:ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人がナルニアにいた時代の話。少年シャスタと馬のブリーが、カロールメン国から逃げ出し、故郷へ帰る。
    6巻『魔術師のおい』:ナルニアの創造。ディゴリーとポリーがナルニアを訪れる。ナルニアに悪が入り込む。
    7巻『さいごの戦い』:ナルニアの滅亡。ユースチスとジルが参戦。


    あらすじを書こうかと思いましたが、感想が入り組みそうなので、割愛します。



    「続きを読む」から、愛が重すぎる感想と考察なので、ネタバレが困る人は回避してくださいませ。

    にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ
    0




      冗談抜きで、読みながらなんども泣きたい気分になりました。
      電車の中で、とても変な人になる所ですよまったく。

      読んだ方は分かるかと思いますが、『さいごの戦い』は前半〜2/3くらいまでが、とにかく苦しいのです。
      それでも、最期の場面のために、何度も読み返してしまいます。


      今回読んでいて、わたしの感情による区分は、だいたい次のとおりでした。

      ・ヨコシマの計略〜チリアンとたから石が捕まるまで
      ・馬小屋の丘での会話〜チリアンが幻を見る手前まで
      ・チリアンの幻〜トマドイを連れて守りの塔に帰ってくるまで
      ・タシ〜丘への進軍
      ・さいごの戦い〜馬小屋に入るまで
      ・馬小屋での出会い〜アスランが時を呼ぶまで
      ・時の目覚め〜アスランが去るまで
      ・より高く、より奥へ〜黄金の門の手前まで
      ・開門〜ラスト

      ほんとうはもっと細かく分けられるんですけど、とりあえずこの程度にしておきます。

      初読の感想はもう覚えていないのですが(かれこれ15年以上前のことですし)、話の筋を知っているからこその感覚で読めるのが楽しいです。



      今回だけですべては書ききれないので、第1段階のところだけにしますね。

      ロバのトマドイ(Puzzle)は、善良で謙遜ではあるけれど、弱者であるがゆえに、サルのヨコシマに騙されて、滅亡の引き金になってしまう。
      トマドイは、アスランのふりをすることは間違っていると、心の奥ではわかっていたのに、「自分は頭がよくないから、自分は悪くない」というほうに流されてしまうその弱さが、なんとも切ない。
      ここから先、すべては捻じ曲げられた論理で事が運んでいくことになるけれど、その捻じ曲げっぷりというか、真実をちょっとの嘘で曲げていく、その卑屈さと狡猾さ、それに陥ってしまう善良さと愚鈍さに、ハラハラして胸が苦しくなります。

      2章に入り、「ナルニア最後の王が」というナレーション。
      なにかの文献で読んだのですが、この「最後」という言葉、この本の始めの方で繰り返し使われます。
      タイトルの「さいごの戦い」、1章初めの「ナルニアの最後の時代」、そして2章の冒頭。
      物語の始めにもかかわらず、終わりを強調する書き方が、不安をあおります。

      そして、すでにヨコシマの計略を知っている状態で、「アスランがナルニアに来た」という噂に、全身全霊の喜びを表しているチリアン王とたから石を見ているのが、とてもつらいのです。
      そのあとの出来事を知っているので、辛さもひとしお。
      「いったい誰が、そんなうそをつけるというのか」というチリアンの言葉に、いるんだよー!そういう悪いやつがいるんだよーー!!と心の中で大絶叫。

      そこに、セントールの星うらべがやってきて、すべてが嘘に違いないという。
      そのときに、チリアンとたから石は、賢者の言葉ではなくて、「アスランに会いたい」という自分たちの欲求を優先させてしまう。
      アスランに会いたいがゆえに、アスランがナルニアにいるという噂の方を、賢者の言葉よりも正しいはずだとしてしまう。
      その気持ちもよくわかるので、よけいにこのシーンが悲しくなるんですよね。
      そして、たから石の”He is not a tame lion"という台詞。
      この一言から、すべてが曲がっていってしまう。

      たしかに、この言葉は1巻のときから繰り返し使われているけれども。
      でもそれは、アスランは誰かの指図で動いたりするのではない、っていう意味であって、
      アスランに従うものにとって、意味不明なことをする、ということではないはずなのに。
      でも、アスラン(だとチリアン達が信じている噂)がひどいことをすればするほど、「アスランのことが理解できなくても仕方がない」、となっていってしまうのが、とてもとても悲しいのです。

      ただひたすらアスランを信じていたチリアンとたから石が、"he is not a tame lion"という言葉だけで、アスランに裏切られたと思ってしまうのが、とても悲しいのです。

      うわーん。

      ちがうんだよー、そうじゃないんだよー!
      と心の中で絶叫しつつも、この時点で確固たる確信を持てる人物がいないのでね。

      こんな風に、読みながらの私のもだもだは続きます。
      ここまでの時点で、もうすでに何度か泣きそうになってます。

      にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ


      ナルニア さいごの戦い 感想 考察 C.S.ルイス Narnia the last battle C.S.Lewis 読書感想 児童文学 イギリス 

      スポンサーサイト

      0
        • -
        • 23:02
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        管理者の承認待ちコメントです。
        • -
        • 2018/05/21 7:31 AM
        管理者の承認待ちコメントです。
        • -
        • 2016/08/21 5:46 PM
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック

        search this site.

        calendar

        S M T W T F S
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>

        selected entries

        categories

        archives

        クリックお願いします☆

        にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ にほんブログ村 本ブログ 洋書へ ブログランキングならblogram

        ブログピープル

        参加中

        ちょこさんの読書メーター

        2013 Reading Challenge

        2013 Reading Challenge
        Chooko has read 0 books toward a goal of 100 books.
        hide

        カウンター

        recent comment

        • 嵐が丘 /エミリー・ブロンテ "Wuthering Heights"
          ETCマンツーマン英会話
        • ガリヴァ旅行記 /ジョナサン・スウィフト "Gulliver's Travel"
          ちょこ
        • ガリヴァ旅行記 /ジョナサン・スウィフト "Gulliver's Travel"
          ysgr
        • 映画『レ・ミゼラブル』/「民衆の歌(エピローグ)」についてのあれこれ
          ちょこ
        • 映画『レ・ミゼラブル』/「民衆の歌(エピローグ)」についてのあれこれ
          だいこん訳者
        • 洋書カフェ “ToBiRa Cafe”にいってきました
          ちょこ
        • 洋書カフェ “ToBiRa Cafe”にいってきました
          Yoshi
        • 新装版『風の万里 黎明の空』十二国記/小野不由美
          ちょこ
        • 新装版『風の万里 黎明の空』十二国記/小野不由美
          Mana
        • 映画「図書館戦争」の公開が4月27日とか
          ちょこ

        recent trackback

        • ”Heaven is for Real” 『天国は、ほんとうにある』/トッド・バーポ
          0ing

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        エマ (上) (ちくま文庫)
        エマ (上) (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
        ジェイン・オースティン

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        links

        profile

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        みんなのブログポータル JUGEM

        使用素材のHP

        Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

        PR