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    新装版『風の万里 黎明の空』十二国記/小野不由美

     3月28日発売で、今日ようやく読み終わりました。
    十二国記新装版の第5巻目です。

    あらすじは多少のネタバレを含みます。
    ネタバレばかりの感想は続きを読むから。


    <あらすじ>
    自分の境遇に不満を抱える3人の少女が、そこから抜け出そうとあがいていく物語。
    全く異なる背景をもつ3人が偶然に出会い、それが慶国を変える流れとなっていく。

    陽子が慶王となって半年ほど。
    この世界のことがわからない陽子は、官吏の顔色を窺って過ごすことに辟易していた。
    国をどこへ導けばいいのか、民は何を求めているのか、それがわからない陽子は、しばらく人里に降りて生活することを決意する。
    景麒が陽子に用意したのは、遠甫という老人が世話をする里家だった。

    日本から常世に流されてしまった鈴は100年のあいだ、才国のとある仙の下働きとして働いていた。
    鈴は自分の身の上を嘆き暮らしていたが、あるとき新しい景王が自分と同じく日本から来たことを知り、景王に会うために慶をめざして旅立つ。
    ようやく慶国につくも、旅で知り合った子どもが馬車に轢き殺されてしまったことから、鈴はその犯人である拓峰の郷長に反逆を企てる一党の仲間に入る。

    民を苦しめていた芳王が討たれ、その娘であった祥瓊は仙籍を剥奪された。
    父王を殺した恵候を恨み、景王となったという同じ年頃の娘を妬んで過ごしていた祥瓊は、景王を弑してやろうと慶を目指す。
    だが、道中にであった楽俊との対話から、祥瓊は自分の視野がいかに狭かったかに気づかされる。
    気持ちを改め慶に向かった祥瓊は、死刑を執行する役人に歯向かってしまい、そこから和州候・牙峰に対する反乱軍に加わることになる。

    陽子は遠甫のもとでこの世の成り立ちと理を学んでいた。
    ある時、里家が襲われて遠甫がさらわれてしまう。
    陽子はその足取りを追う中で、鈴がいる反昇絋の一党に力を貸すことになる。

    拓峰の乱とそれに続く明郭の乱のなかで、陽子は鈴と祥瓊に会う。
    三人はお互いの身の上を語り合い、その中から陽子は国のあるべき姿を見出していく。
    長い戦いの末に乱は終局を迎え、陽子は信頼できる仲間を得て宮中に帰還した。
    そして、自分が目指す国の姿を諸官に告げる。

    <あらずじここまで>

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      <ここから感想>
      なんかあれです、あらすじ書いてて思いましたが、十二国記はほんとうに漢字テストよりも難しいですね…!
      分からない字がありすぎて、何度も本をめくりました。

      感想、まずは表紙と挿絵から。

      表紙は上巻が三人娘、下巻が野郎ども三人です。
      あ、夕暉を野郎にするのはかわいそうかな。
      桓タイが意外とタレ目優男風でおもしろかったです。

      上巻の方の挿絵は、旧版がどんなだったのか、実はよく覚えていません。
      鈴のうじうじと祥瓊のわがままっぷりがあれで、あまり読み返していなかったので…
      新版の挿絵は、慶賀にきた延主従&楽俊&陽子、崖落ち(一歩前)鈴、里家を襲った妖魔を倒した陽子(バックの蘭玉と桂桂の顔がオカメさんで笑える)、御物を盗む祥瓊、轢かれそうな清秀、の5枚です。

      下巻のほうは、景麒&陽子@宿、桓タイに助けられる祥瓊、陽子と死んだ蘭玉、戦う虎ショウ&陽子、景王騎麒麟の図、の5枚です。

      どちらも場面としては旧版とさほどちがわないかな?という気がしますが、やはり絵の視点が違うので新鮮でした。

      今回はそれよりも気になったことがありまして、加筆修正の箇所です。
      もちろん新装版になっているので手直しが入っているとは思っていましたが、これまで全然気が付かなかったんですよね。
      覚えるほど読んでいるわけではないので。
      ところが、今回は1か所わかったんですよ!それがこちら↓

      「大層なもんを持ってるが、そいつで仙が斬れるのかい。…なんだったら、仙を斬れる剣をやろうか」
      陽子は薄く笑った。
      「―厚意は無用だ」   (下巻p.251)

      旧版持っていないので確かめられないんですけどね、陽子の返答って
      「―斬れる」
      だったと思うのですよ。
      個人的には、旧版のほうが歯切れがよくてすきだったなーと思ったわけでした。


      全体の感想としてはですね、私も大人になったので(笑)、三人娘の葛藤が前よりも身近に感じられました。
      もどかしくてどうにもならなかったり、とにかく何かのせいにしてしまいたかったりってことが、やっぱりいろいろあるのですよ。
      それにどう向き合っていくのか、っていうのがこの話の骨格なんではないかと思います。

      それから、下巻の解説にも書かれていますが、政治とその実態の齟齬というか、とういったもののどうしようもなさもよくあらわされていると思います。
      そういえば、『西の海神東の蒼海』も政治の話でしたしね。
      異世界ファンタジーの中で政治を中心に書く、というのは、言われてみれば珍しいことなのかもと思いました。
      今後短編集に収録される「丕緒の鳥」やなにかも政治の話ですしね。


      そして短編集といえば、『丕緒の鳥』が6月末刊行とのことですよ!
      それに続いて、『図南の翼』『黄昏の岸暁の天』『華胥の幽夢』ときて、待ちに待った書下ろし長編が出るそうです。
      小野主上待ってました!
      あと1年半くらいは、このまま十二国記熱が保たれるわけですね。
      とても楽しみです。


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      読書感想 十二国記 小野不由美 新装版 小説 ファンタジー

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        コメント
        >Manaさま
        コメントありがとうございます^^
        本を買ったらとにかく読みたい人間なので、休日使って読み切りました。

        「風の大陸」は初耳なので、今度調べてみますね。
        舞台設定がどこであろうと、そこに書かれているのは人間なんだなぁと思う今日この頃です。
        政治にしろ何にしろ、人の生活と密接にかかわっているものですから。
        • ちょこ
        • 2013/03/31 8:36 PM
        お邪魔します。
        ちょこsan読むの速っ。
        十二国記、漢字難しいですよね。メモしながら読んでます^^;

        そういえば、異世界ファンタジーで政治が深く絡んでくるというと、
        風の大陸なんていうのがありましたね。
        • Mana
        • 2013/03/31 2:20 AM
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