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    嵐が丘 /エミリー・ブロンテ "Wuthering Heights"


    評価:
    Emily Bronte
    Oxford Univ Pr (T)
    ¥ 3,595
    (1998-05-14)

    評価:
    エミリー・ブロンテ,鴻巣 友季子
    新潮社
    ¥ 740
    ブロンテ姉妹の一人、エミリー・ブロンテのゴシックラブロマンス小説。

    話の枠組みは、ヨークシャーにある屋敷「嵐が丘」を借りたロックウッド氏に女中のエレンが、「嵐が丘」と「鶫が辻」の二家族の間で起きた出来事を語る、というもの。
    でもその話の中で、キャサリンが語ったりヒースクリフが語ったり、手紙の中で別の人が語ったりと、“語り”の構成はまさに複雑怪奇。ちゃんと気をつけていないと、自分が誰の話を読んでいるのか分からなくなります。
    ヨースタイン・ゴルデルの『カードミステリー』も構成が複雑だけど、下手したらそれよりこんがらがっているかも。

    この構成の複雑さのために、出版当時はすこぶるウケが悪かったとか。
    のちのち内容とか構成の緻密さとかで再評価されるようになって、現在に至ります。

    あ、あと人物の名前のサイアクなくらい分かりにくい。
    ヒースクリフ
    キャサリン・アーンショウ
    ヒンドリー・アーンショウ

    エドガー・リントン
    イザベラ・リントン

    キャサリン・リントン(エドガーとキャサリン・アーンショウの娘)
    リントン・ヒースクリフ(ヒースクリフとイザベラの息子)
    この2世たちがね。。。
    エドガーもイザベラも、どんだけですか。何でそんな名前付けるんですか。
    これのせいで話のあらすじ説明がひたすらややこしくなるんですよ。


    うーん、普段自分の読むジャンルの本ではないので、他の本と比較することはできないけれど、私は割りと楽しみました。
    ラブロマンスとしてはジェーン・オースティンの『高慢と偏見』みたいな明るくハッピーエンド、のほうが好きですけど、こういう悲愛というかくらーいのもたまにはいいもんですね。

    この作品に関しては、British Councilの先生(F)が昔熱く語ってくれましたが(笑)、キャサリンの
    "I am Heathcriff!"
    という一行に、すべての情熱がこめられてるのかなぁと思います。

    友情とか恋愛感情とかそういうのじゃなくて、魂がつながっているというか、「私は/がヒースクリフなの!」と叫べてしまうほど、一体感を共有していた二人。
    キャサリンはこのとき、エドガーとの結婚を決めているわけですが、「だって明るくて一緒にいて楽しいし、お金持ちじゃない」というのが主な理由で。彼女はエドガーとヒースクリフがまったく違うことを分かっています。
    エドガーに対しては好感を持っているけど、ヒースクリフにはそれだけじゃなくて。ヒースクリフのどこが好き、ではなくて、存在自体から離れられない。好きだからとか、それ以前の問題で、だからこそ恋愛感情とは一線を画しているように見えるのかな。

    ヒースクリフと一体だからこそ、自分が別の人と結婚しても二人の関係は変わらないと信じていたキャサリンと、それを裏切りだと思ったヒースクリフ。
    そっから彼の復讐が始まるんだけど、キャサリンを憎みつつも愛してしまうんだよね。ヒースクリフもいろんな意味でキャサリンから離れられない。

    だからこそ、のラストだと思う。彼の復讐の結末は、私は割りと好きです。


    あー、ロックウッド氏も嫌いじゃないよ。ほんとにナレーションのための登場人物ってかんじだけどね。
    最後だけちょこっと寂しいね。がんばれ。



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      あらすじというか内容というか(読んだのが1年以上前なのでうろ覚えですが・・・)

      孤児のヒースクリフはアーンショウ氏に拾われて、「嵐が丘」で育てられる。娘のキャサリンと仲良くなるが、アーンショウ氏の死後はキャサリンの兄ヒンドリーに虐待されてすごす。
      それに心を痛めたキャサリンは、「鶫が辻」の息子エドガーの求婚を受け入れる。“お金さえあれば、ヒースクリフを苦境から救える”と思って・・・。

      しかしそれを自分に対する裏切りだととったヒースクリフは姿を消す。

      何年か後、ヒースクリフがどこかでか一財産を作り、紳士として「嵐が丘」戻ってきた。
      キャサリンはヒースクリフと再会して喜ぶが、キャサリンに復讐するかのようにエドガーの妹イザベラに親切にする。
      ヒースクリフのことをよく知らないイザベラは、兄の反対を押し切ってヒースクリフと結婚する。
      病気がちだったキャサリンは娘を産むのと同時に死んでしまう。
      ヒンドリーの息子ヘアトンに対する、ヒースクリフの残忍さを知ったイザベラは、「嵐が丘」を逃げ出し、息子を産んで死ぬ。

      さらに数年後、ヒースクリフの息子リントンが「嵐が丘」に帰ってきた。
      それを知ったキャサリンの娘のキャサリン(ややこしいことに同じ名前。。。)は、まだ見ぬいとこに会いたいと駄々をこねる。
      ヒースクリフとの確執を忘れていないエドガーはそれを禁じるが、キャサリン(II)はかってに「嵐が丘」尋ね、リントンと仲良くなる。

      そんなことが何度か続き、キャサリン(II)は病気がちなリントンのわがままに付き合いきれないと感じはじめる。
      家に帰ろうとしたところで、ヒースクリフはキャサリン(II)をだまして「嵐が丘」に軟禁し、“父親にもう一度会いたければリントンと結婚しろ”と迫る。父親の死期が近いことを知っていたキャサリン(II)はしぶしぶ承諾するが、ときすでに遅く、エドガーは死んでしまっていた。

      ヒースクリフの虐待に耐えるキャサリン(II)は、ヘアトンの粗暴さをからかうことのみが楽しみになった。
      もともと病気がちだったリントンもしばらくして死に、ヒースクリフの元には、自分を虐待したヒンドリー息子と、キャサリンを奪ったエドガーの娘だけが残された。

      長年待った復讐の時。
      しかし、リントンの死後、和解して仲良くなったヘアトンとキャサリン(II)の目は、ヒースクリフが愛したキャサリンとまったく同じものだった。

      復讐する気がなくなってしまったヒースクリフは、一人部屋に閉じこもり、キャサリンに話しかける。
      ある朝女中のエレンが彼の部屋に入ると、ヒースクリフは窓辺に座ったまま死んでいた。

      ヒースクリフはキャサリンの葬られた丘に埋葬され、風の吹き荒れるに日は、そこに一組の男女の幽霊が現れるといわれるようになった。

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        コメント
        『嵐が丘』は作品の名前は知っていても、なかなか読む機会がありませんでしたが、ジョセフの台詞がヨークシャー訛りで書かれていると知り、俄然興味を持ちました。

        >キャサリンが語ったりヒースクリフが語ったり、手紙の中で別の人が語ったりと、“語り”の構成はまさに複雑怪奇。

        そうなのですね。ちょっと難しそうですが、興味深いです。
        >ふくろう男さま
        お返事が遅くなりました。。。
        私もこの話の舞台となっている、ヨークシャーのあたりには行ったことがないのですが、ヒースの生い茂る丘、というイメージがあります。背の高い木も生えていないし、割と一年中寒いし、なので、かなり薄暗くて野生的なんだろうなぁ、と思ってます。あくまでイメージですが(笑)ヒースクリフもキャサリンも、かなり野生児っぽい人物ですもんね。
        私もイギリスに来て、初めて分かった感覚というものが歩きがします。特に天気や季節に対する感覚は、日本とは違いますね。そしてそれが物語にも反映されていたりして、おもしろいなぁと思います。

        >文庫蟲さま
        うわぁぁぁ、私のブログで参考になったんでしょうか。。。
        まだまだ数も内容もうすいブログなので、精進していきます。
        日本の英文科はどんな本を読むのでしょうか?やっぱりイギリスのセレクトとは違うんですかね。
        大学院受験がんばってくださいね。
        • ちょこ
        • 2008/09/28 9:25 AM
        はじめまして。これからブログを始めていこうとしている「文庫蟲」といいます。参考になるようなブログをさがしていてやっと見つかったという感じでいろいろ記事拝見させていただきました。ちなみに僕もこの5月までアメリカに留学していて、今は来年度大学院合格を目指す都内某私立大学の英文科の学生です。また次の記事楽しみにしています。
        はじめまして。ブログ村からやってきました。
        イギリスで勉強しながらと、私とは違った環境で読まれているということで、非常に興味深く読ませていただいています。
        「嵐が丘」は、私はずいぶんと野性的な話だなあと思って読みました。
        ケルトとかの持つ雰囲気とでもいうんでしょうか。それっぽいなあと。
        イギリス行ったことないので、イメージ論ですが…
        • ふくろう男
        • 2008/07/03 11:51 PM
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