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    ベオウルフ "Beowulf: A New Verse Translation"


    評価:
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    W W Norton & Co Inc
    ¥ 1,222
    (2001-02)
    wiki:ベオウルフ
    ↑詳しくはこちら、または英語版で。

    イギリス文学史上最古の部類に当たる、古英語(Old English)の作品群の中でも随一の長さを誇る英雄叙事詩です。
    言葉がありえないくらい古いので、一般人(といったって、これを読もうとする人がそこらじゅうにいるわけじゃない)は現代語訳を読みます。原文は8世紀〜11世紀ごろの英語を研究するためにはかっこうの材料なんだとか。古英語の作品でこれだけ長くて完成度の高いものは少ないそうです。

    ストーリーは、ざっくばらんに言ってしまえば、今あるファンタジーの源流ですね。
    もちろんこれが作られた当時は、そんな“ファンタジックな”ものを作る気とかはなくて、どっちかっていうと神話とか英雄譚とかの類でしょうが。

    第1部:怪物に襲われる王宮→英雄の到着→怪物退治→怪物の復讐→退治→めでたしめでたし
    第2部:王国で暴れるドラゴン→老王の最後の戦い→ドラゴン退治→王の死→後継者の凱旋

    第1部では主人公ベオウルフはまだ若い戦士ですが、第2部では王になって50年のおじいちゃんです。
    あまり仲間に恵まれずに一人で戦う姿とか、忠義に篤いところとか、なんていうか「英雄魂」バリバリ。かっこいいです。

    古英語の作品に共通のスタイルってのもけっこうあって、ありていに言うと出来事やスピーチがやたらと形式っぽいです。
    戦いの前に剣を振り上げて朗々とスピーチをするシーンとか、
    戦いの前にもあとにも宴会があるとか、
    宴会では吟遊詩人が詩を歌い上げるとか、
    先祖伝来の武器がどうこうとか。

    J.R.R.トールキンは古英語の研究でも有名ですが(と、いうか、ベオウルフを言語として出なく文学として研究し始めたのって、トールキンあたりらしい)、だからこそ彼の作品(『指輪物語』とか)の英雄は古英語の英雄っぽいんですねぇ☆

    「アンドゥリル!ゴンドールにはアンドゥリル!!」
    「グースヴィネ!マークにはグースヴィネ!!」

    と叫んで突撃をかますアラゴルンとエオメルが最高だ・・・!


    蛇足ですが、『ベオウルフ』って古英語で英文学のなかに分類されてるけど、実際の舞台はデンマークとフィンランド(だっけ?)です。
    それなのになぜ古英語で書かれブリテン島で発見されたのか、まだちゃんとした説明はないんじゃなかったかな。

    それにしても、古事記の成立もA.D.700年ごろだし、そのくらいが“最古”系の作品の限界なんでしょうかね?


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          コメント
          >Yoshiさま
          勉強不足バレバレですね(大汗)
          ご指摘ありがとうございます。精進します(^^;
          • ちょこ
          • 2009/02/06 6:33 AM
          『ベーオウルフ』の舞台は、フィンランドではなく、今のデンマークにあたる地方に加えて、スカンジナビア半島南端部、つまり今のスウェーデン南部です。当時は、ゲルマン諸部族の世界には文化的な国境は無く、『ベーオウルフ』などの古英詩にも北欧やドイツ語圏の地名人名が沢山出てきます。いらぬお節介でした。お許しあれ!では。Yoshi
          • 2008/12/29 4:51 PM
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