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    『ジェイン・エア』シャーロット・ブロンテ

     久しぶりに英文学系の記事です!わお!!

    先週映画を見に行きまして、見に行く前から読み始めていたのですが、ようやく今日読み終わりました。
    1日の読書時間が少ないとはいえ、やっぱり上下巻になるやつは長いですね…。


    『ジェイン・エア』
    イギリスの女流作家、シャーロット・ブロンテの長編小説です。
    19世紀中ごろの作品ですね。年代的にはオースティンよりも何十年か後です。

    シャーロット・ブロンテには、姉妹が何人かいて、そのうちの一人がご存じエミリー・ブロンテです。
    エミリーは『嵐が丘』を書いています。
    わたしは『嵐が丘』はいちおう読んだことありますが、これは複雑で長かったな…。


    感想です(ネタバレ含みます)。

    小説の醍醐味は、なんといっても登場人物たちの感情の変化を追っていけるところだと思います。
    ジェインの性格というか、考え方の変化を追っていくのは、楽しかったです。
    一人称の語り手という性質上、読んでいる側としてはジェイン(自己弁護をする、大人のジェイン)が称するところの、当時のジェインの考えや感情を読むことになるので、他の人物に対する評価や自分に対する評価が、必ずしも正当でないかもしれないのですが、
    その偏りかたが変わっていくのが、読んでいてわかりました。

    私の印象では、ジェインは語り手のジェインがそうと思っているほど理性的ではなく、だいぶ直情型の人間に思えました。
    感情に任せバカなことをするわけではないのですが、感情を制御しようとしてかたくなになりすぎるというか、理性だけを頼りにして行動するというのは、とても感情的なのと大差ないのではないでしょうか。
    そうでなければ、ロチェスターにあんな狂気じみた愛情をぶつけられて、それに答えられないだろうと思います。

    舞台設定、比喩の使い方、超自然的な現象(ゴシック的とも神秘的ともいえるような)のために、二人の愛情がどうにも狂気じみて見えます。
    それはセント=ジョンに対しても言えることで、この小説の登場人物で、確固たる自信を持っている人たちは、誰しも狂気的に見えると思いました。

    それだけ狂気じみていて、ともすれば異教的(というか未教的)な描写や出来事が多いにもかかわらず、根底に流れているのはキリスト教精神なのがすごいです。
    それは別に、聖書からの引用があるとかそういうことではなく、
    倫理観であったり、最後のロチェスターのセリフにもある通り、苦難や試練の中で現れる愛であったり、そういったことです。
    ジェインが初めは知識としての神しか知らなかったところから始まって、最後には体験として神を知るに至るのも、なかなか興味深いです。


    長くて読み切るのはちょっと大変ですが、一読の価値はあると思います。
    これだけの人間の感情を書ききったシャーロットは、やっぱり優れた作家なんだと思います。


    そのほか、ごちゃっとしたことを続きに書いてますので、興味があればお進みください。


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      DVD『エマ』(2009) ジェーン・オースティン

      JUGEMテーマ:海外ドラマ 

      日本語版のサブタイトルに吹き出しました。本気で。
      今回日本語版で出た作品は、どれも小説のタイトルそのままなのに、なんでこんなサブタイトルつけたんでしょうね日本のスタッフは。
      2文字じゃ見劣りすると思ったんですかね。

      長いのでたたみます

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        『エマ』ジェーン・オースティン

        JUGEMテーマ:英文学 


        ドラマのほうから入ったので、長い小説ですけど読むのは楽でした。
        楽しかった!

        そしてドラマのイメージが強かったので、著者のオースティンがどこかに書いている(らしい)ように、「誰も好きにならないような主人公」だとは思いませんでした。

        エマね。
        かわいいよね。

        でも、原作を読んでみて、ドラマや映画では出ていない面が面白いなーと思いました。

        例えば、この話って、とにかく階級と家柄がなんぼ、という世界なんですよ。
        19世紀初頭というか、18世紀後半のイギリスでは、それは普通のことなんだと思うんですけど、良くも悪くもこの階級&家柄が、登場人物たちの行動を制限したりおかしく見せたりしています。

        エマは、その地域で2番目によい家の女主人で、1番のナイトリー家とは親戚(エマの姉とナイトリー家の長男が結婚)で、つまり、エマよりも階級の高い独身女性はおらず、エマよりも階級の高い独身男性はナイトリー氏(次男のほう)だけなんです。
        だから、たかだか牧師のエルトン氏が、エマにプロポーズをするのはお門違いだし、ハリエットが農家の嫁になったら、お友達づきあいもできなくなってしまう、と考えるわけです。
        その点、フランクなら家柄も申し分ないからいいかなー、と思う。
        けど、ハリエットがナイトリー氏と結婚するのはもってのほか。
        結局、ナイトリー氏にに釣り合うのは、自分しかいないじゃない、ということになる。

        あ、こう書くとイヤな子かも。

        なんだけど、こういうのが言葉の端々にね、ちらちら見えつつ、でもラブロマンスなので、とても楽しいです。
        読みごたえもあるし。
        ナイトリー氏がかっこいいし。

        おすすめです。


        あらすじは続きを読むからどうぞ。



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          『黒馬物語』:アンナ・シュウエル/ "Black Beauty":Anna Sewell

          JUGEMテーマ:児童文学

          ところで最近、ブログをお引越ししようかと思っているのですが、まったくもって時間がありません。
          忙しいくせに、旅日記ブログをはじめたせいですけども。。。

          ちょこっと宣伝→まにまにTRIP イギリス&ヨーロッパの旅行記です。こちらもどうぞよろしく。


          さてさて。”Black Beauty”ですが。

          この本のサブタイトルは、”The Autobiography of a Horse” です。
          日本語にすると、「ある馬の自伝」。


          さーあ、授業でこんなもんがでてこようものなら、とりあえずいくつか分析ポイントを取り上げなきゃなのです(日常語でいうと、ツッコミを入れる、とも言います。)


          まず、タイトルの”Black Beauty”
          冠詞(aとかthe)がついていない上に、大文字で始まっていることから、とりあえず誰か/何かの固有名詞であること。
          サブタイトルに、”a Horse”と付いているから、Black Beautyはこの馬の名前だろう、と推測できます。

          次、サブタイトル。
          "The Autobiography"なので、すでにコンセプトとして出来上がっている、というか、”この”自伝であって、”ある”自伝でもなければ、”ほかの”自伝でもない。特定の自伝を指しています。
          が。
          "of a Horse"
          自伝とは反対に、こっちは"a" Horse。 ”とある”馬の。
          つまりこの馬は、どの馬でもよい。特定されていない。

          とすると、”アトランダムな”馬の ”特定の”自伝、ということで、なんとも矛盾するわけです。
          なおかつ、この”アトランダムな”馬の名前は、”Black Beauty”である、と。


          うーん、頭がこんがらがりますね。

          さらにいうなら、”Autobiography”って、馬が自伝書けるかい!!!
          というツッコミが成り立ちます。

          いわゆる動物文学に共通することですけども、そもそも動物が人の言葉を話したり書いたりするわけないじゃん。

          ではそれを、動物が書いた/話したものとして扱う、というのはどういうことなんでしょうか。

          著者が、動物の言葉を代弁しているのでしょうか。それとも、「もしこれが人間だったら・・・」という想像なのでしょうか。


          この議論は、児童文学全体にも当てはまることで、
          大人の作者が子どもの話すことを書いている。

          というのは、けっこう矛盾しているのです。

          著者は、子どもの思考や行動を代弁しているのでしょうか。それとも、「もし著者(大人)が子どもだったら…」という想像で書いているのでしょうか。
          どちらにしても、ある大人が、どうやったら”ある”子ども、あるいは”特定の”子どものことが分かるのでしょうか。

          大人だって、たとえばAさんはBさんの考えていることは、正確には分からないんです。
          おとなのAさんが、こどものCさんの考えていることが分かると、どうしていえるのでしょうか。



          と、いうようなことを散々議論してます。授業では。
          はは、脳みそ溶けるよ、本気で。


          それはともかく、Black Beautyですけどね。
          わたしは割りと楽しんで読みました。
          専門用語(馬具の名前とか)は分からないものもまぁありましたが、基本的には英語はむずかしくなかったです。
          あと、各章が短いので、読んでる!!て感じがしました。読み応えは抜群。

          ただ、19世紀の話なので、20世紀の作品に比べたら、どうしても教育的というかなんというか。

          簡単にプロットを言うとですね、はじめは上流家庭の乗馬用の馬として育てられたBlack Beautyが、だんだんと階級が下がっていって、個人の馬車馬になり、一般の乗り合い馬車馬になり、荷馬車を引くようになり、最後には、元の上流階級の家の知り合いに買い取られ、平穏な余生を過ごす、という感じ。

          馬なので、人が使うために調教されるんですよ。
          だんだんと教育されたことに慣れていくのと、自分のプライドを保つことが同時進行で、その辺のバランスがなんともいえないなぁ、とか。
          それでも怪我とかのせいで、仕事環境は堕落していくわけで、品位を保つのが難しいんですよね。
          最後は報われるからいいんですが。


          わたしは読んでるときは気がつかなかったのですが、授業で「これは奴隷文学としても読める」といわれて、びっくりすると同時に納得しました。
          この馬は、Blackなんです。
          どんなに高貴な生まれでも、人に仕えるために生きている。
          人に使われるように教育される。
          主人に従うことが、幸せになる秘訣だ、と母親から教えられている。

          数年前に、アフラ・ベンという、これは17世紀の作家の作品で、"Oroonoko"という奴隷の話があるんですね。
          Oroonokoは黒人の王子か何かなのですが、奴隷になってしまって。
          で、そのOroonokoの描写がとても印象的で、「ギリシャの彫刻のように美しい」とかなんとか書かれているのです。
          生物学的には、黒人がギリシャ人みたいな姿かたちでも美しくもなんともないんですけど、詩的表現としてみれば、均整のとれた体躯に上品さを兼ね備えた感じで、とても美しい、ということになるわけです。
          奴隷にもかかわらず、それほど美しく高貴な生まれ。という。

          Black Beautyなんて、名前からしてそうですよ。


          というわけで、いろんな読みが出来るのですが。
          時代背景もちょっと知っていると、理解にも幅ができますね。

          もちろん、奴隷とか何とかとか考えずに、とある動物の一生として、普通におもしろく読めるんですよ。


          今回も英語で読んだので、日本語訳については保留で。


          <↓ぽちっと一押しおねがいします☆>

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            "The Children of the New Forest": Frederick Marryat

            日本語があるかな、と思ってみたけれど、やっぱりないですね。
            どなたか邦訳の存在をご存知でしたら、お知らせください。

            1874年の作品なので、けっこう古いですね。英語自体は大して難しくないですが。
            イギリスの共和制→王政復興を背景にした、物語というか小説です。
            4人の兄弟姉妹が、孤児になってThe New Forestで生活をする2〜3年間がメインの話で、その後わりと速いテンポでザーっと5年分位語られます。

            近年の作品とどう違うか、というと、まぁ私の受けた印象ですけど、描写がとても細かいということでしょうか。
            なんか、アクションとか事件で話をつないでるんじゃなくて、風景や人物の描写、感情や思考の描写、作業や手順の描写が、きちんきちんと書き込まれていて、それぞれがつながっていて話を組み立てているかんじ。
            だから、この章でこれ、あの章でこれ、という説明はしにくいですね。

            この、話がちゃんとつながってる感じは、たとえばダニエル・デフォーの『モル・フランダース』とか、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』とかに通じるものがあります。
            時代的には、両者の間かな?
            ちょうど、この頃から"novel"という文学体系が出来上がってきた、らしいです。
            『モル・フランダース』なんて、日本語訳だと上下巻なのに、章分けがないんですよ。
            全部話がつながってる。

            閑話休題。

            ん、まぁとにかく長いんですけど、人物がよく描かれているので、100年以上昔の話だろうがなんだろうが、わくわく楽しみながら読めました。
            久しぶりに全部読みきったってせいもあるかと思いますが。

            最近こういう、よく書き込まれた本に出会っていないので、なんかないかなーとおもいます。


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            JUGEMテーマ:英文学


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              『宝島』/スティーブンソン :"The Tresure Island"/Steavenson

              評価:
              ロバート L スティーブンソン
              福音館書店

              なんというか、元祖海賊もの、とでもいうんでしょうか。 
              名前だけはよく知られているけど、読んだことある人は少なくなってきているのではないでしょうか…。

              読む前のこの作品のイメージは、”『パイレーツ・オブ・カリビアン』の元ネタ”でした。
              読んでみたら、いろんなモチーフに関してはそうともいえるし、でもストーリー展開とかジョン・シルバーの性格とかは、そこまで似てもいないだろうと思うし・・・

              歌とかね。黒丸とかね。その辺がパイレーツ。


              んで、なんでそんなイメージがあったかをつらつら考えていたら、これでした。

              『っポイ!』(24)のおまけ漫画 「主役ッポイ!:宝島」

              レンちゃんがジョンで、花シマダとか小嶋がロレローニー先生とか船長をしてたら、そりゃ原作とは雰囲気かわりますよね(笑)
              あぁでも、ホッタがジムなのはうん、よく分かる。

              まったくの閑話休題ですけど、『っポイ!』はすごくいい漫画なのでおススメです!
              でも連載が長いので、はじめのほうの絵に時代を感じます(笑)

              主人公たちは中3で、私が読み始めたときは憧れのお兄ちゃんたちだったのに、
              いつの間にやら自分のほうが大きくなってて・・・宿命だけど寂しいですよねぇ(涙)


              それはさておき。

              うーんこれ、児童文学のくくりでいいのかなーと思いつつ、自分のカテゴリは19世紀のにしてます。

              最近ほんとにね、”児童文学”の境界線がよく分からないのですよ。
              最近の本は、元から”児童文学”として売られているものが多いのですが、古くなればなるほど、もともと大人向きだったのに今は児童文学扱いになっているものが多くて。

              その最たる例『ガリバー旅行記』だと思いますけど。
              あれは、ぜったいに、子供向けではない。
              というか、子どもには分からない。大人にももう分からないだろうけど。。。

              この『宝島』の意図がどうだったのかは、よく知りませんが、主人公のジムも少年というより青年だし、大人向けだったと考えてもいいのかなぁ、と思ったりもします。

              冒険ものとしてとてもおもしろいですよ。

              日本語訳も、福音館書店のは寺島氏の訳なので、安心して読めます。


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              JUGEMテーマ:児童文学

              時間がなくてあらすじかけてません>_<
              宝島 あらすじ でググればいろいろでてくるので、そちらをご参照のほど・・・
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                『クリスマス・キャロル』 ディケンズ "A Christmas Carol", Charlse Dickens

                JUGEMテーマ:小説全般
                 
                この冬公開の映画、”クリスマス・キャロル”の原作。
                わたくし、原作がある映画はできるだけ本を読んでから見る!がモットーですので、とりあえず日本語で読んでみました。

                ディズニーのアヒルたちでも有名な話ですが。。。

                てゆーか、今回もこれの映画化ディズニーですよね。ナルニアでの大失態(と、私は主張する)を目の当たりにした今、本気でどのようなアレンジがなされているのか、楽しみでもあり心配でもあります。
                頼むから、ムダにかわいらしくしたり、ムダにグロくしたりしないでほしい。本気で。


                さてさて、最近はこの本も”児童文学”にカテゴライズされることもしばしば、のようですが、私はかたくなに、そのカテゴリを拒否します。
                ”児童文学”を、”子どものために書かれた本”とする場合、ですが。
                だってもちろん、子どもも読めますよ。でも、子どものための本ではないです。

                ディケンズのほかの作品は、『オリバー・ツイスト』しか読んだことがないのですが、ディケンズという作家は、つくづく社会の低い階層の人達を描くのがうまいなぁ、と思います。
                この作品の場合は、浮浪者とか労働者階級まで低くはなくて、まともに働いてはいるけど、裕福ではない人達、というか。
                いや、わたしは実際そういう人たちを知ってはいないのですが、でも、ディケンズの書いてるのを読んでいると、かれらの生活ぶりとかが伝わってくるなぁと思います。

                この作品のテーマの一つは、”クリスマス精神の大切さ”だと思いますが、これは日本人にはあまりなじみのないものではないでしょうか。

                イギリスのクリスマスといえば、日本の正月のように、家族が集まってすごすもの。
                伝統的な料理を用意して、家族で食卓を囲み、おしゃべりをしたり遊んだりしてすごすものです。

                それと同時に、家政婦とか下働きの人たちにも、同じように食事を振舞ってお休みをあげて、日ごろの感謝を示すわけです。少なくとも、昔はそういうものだったそうです。

                近代化、と一言で言ってしまえばそれだけですが、社会構造が複雑になっていって、いろんな新しいものが入ってきて、新しい制度が出来ていく中で、伝統的に続いてきた”ほかの人に何かをしてあげる”ことが減ってきていたのが、ディケンズの生きていた時代、だったようです。

                それは現代社会でもいえること。
                クリスマスは、与え合い分け合う季節であってほしいなぁ、と思います。

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                  やっぱりBBCは偉大です。『高慢と偏見』 "Pride and Prejudice"

                  評価:
                  ジェーン・オースチン
                  アイ・ヴィ・シー

                  そりゃ、このあいだ(って言っても数年前だけど)映画化された『プライドと偏見』は、あっさりとストーリーラインを追うのにはいいのかもしれないのですけれども、
                  わたくし、アンチ映画派です。
                  これに関しては。

                  理由はいくつかあってですね、
                  キーラ・ナイトレイのキャラ(&演技)がエリザベスじゃないだろう、っていう点と、
                  ダーシー役の方(名前知らなくてすみません)、高慢な青年紳士って言うよりは、売れない青年画家みたい(いや、ほんにんはふつうにかっこいいと思うんですけど、配役の問題)。

                  そして、映画だとオースティンの小説のよさがつたわらなーい!!!


                  オースティンの小説は、ウィットに富んでいて、恋愛小説であると同時に当時の生活習慣や一般的な考え方に対して、かなり辛辣なコメントをしていたりして、その一筋縄ではいかない感じにクスリとさせられるのです。
                  話の流れ自体は、たいしたことない。
                  大きな冒険があるわけでも、事件があるわけでもなくて、ありきたりなふつうの生活の中にある、人間の感情だとか、心の変化だとか、ってのに、焦点が置かれているわけです。


                  なので、じっくりと、時間をかけて、登場人物たちの心を追っていきたいわけなんですよ。
                  でないとおもしろくないんですよ。


                  そこで、このBBC版テレビドラマ『高慢と偏見』!
                  さすがはBBC,コスチュームドラマにかける情熱はハンパじゃありません。
                  日本で言うところの、大河ドラマです。そりゃぁ、映画なんか叶うわけがないでしょ?

                  このドラマ、1時間×6回で計6時間。
                  美しいイギリスの田園風景とか、へんてこな家族の会話とか、エリザベスとダーシー氏のちょっとした心の変化だとか。
                  そういうのがぎっちりつまった、内容の濃い6時間です。

                  一部ではエリザベスがかわいくないとか、いろいろいわれてますけど(笑)いいんです。
                  だってお姉ちゃんが美人なんだもの。
                  彼女の魅力は、その知性にとんだ瞳と、小気味いい会話なんですもの!

                  とにかくとにかく、これぞ元祖ボーイ・ミーツ・ガールな恋愛物語!だと思うのです。
                  ちょっと大きなレンタル屋とかにもあるので、ぜひ一度ごらんください。

                  あ、これ見ておくと、20代以上のイギリス人の女性とは会話ができます。
                  誰でもみんな知ってます。ホントに。

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                  JUGEMテーマ:おすすめの一本!!(洋画)
                   
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                    アメリカの世間知らずって・・・ : 『デイジー・ミラー』 / ヘンリー・ジェームス "Daisy Miller"


                    評価:
                    ヘンリー・ジェイムズ,西川 正身
                    新潮社
                    ¥ 340
                    JUGEMテーマ:小説全般


                    ヘンリー・ジェームスはアメリカ人作家ですが、かれのスタンスはどちらかというとヨーロッパよりなんでしょうかねぇ。
                    この話は、アメリカとヨーロッパの文化・習慣の違いを、時に面白おかしく、時に皮肉っぽく見せてくれるおもしろさがあります。


                    話はすべて、ウィンターボーンの視点から書かれているんですね。
                    かれはアメリカ人だけれど、長くヨーロッパの社交界に身をおいているので、どちらかというとヨーロッパよりの思考。
                    だけど、やっぱりアメリカ人だから、デイジーの行動に眉をひそめつつも、心から彼女を軽蔑することはできないんです。
                    好奇心と反発心と親近感がないまぜになったようなかれの心理は、読んでいてもとても興味深いです。


                    んで、一方のデイジーですが、私はこの娘は好きじゃないなぁ・・・
                    郷に入っては郷に従えって言葉を知らんのか!!!
                    周りの忠告に耳を貸さないし、新しい土地での慣習を尊重もしないで、自分のやりたいようにやっている。
                    それって、自由気ままなんじゃなくて、タダのわがままなお子様じゃない。

                    わがまま娘がやりたいようにやって、その結果があれ、というのもどうなのかとは思いますが、うん、でもまぁ、あまりデイジーに同情はできないですね。


                    この小説は中篇程度の長さなので、あまり大きな事件はおきませんが、その分、登場人物たちの個性は際立っています。
                    そういう意味ではおもしろいかな。
                    話の流れは、長編になれた身には唐突に思えなくもないけれど、それは中篇ならではってことで。


                    まったく新しい環境にいったとき、あなたはそこの習慣をいち早く身に付けるほうですか?
                    それとも自分が今までしてきたように振舞いますか?


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                      嵐が丘 /エミリー・ブロンテ "Wuthering Heights"


                      評価:
                      Emily Bronte
                      Oxford Univ Pr (T)
                      ¥ 3,595
                      (1998-05-14)

                      評価:
                      エミリー・ブロンテ,鴻巣 友季子
                      新潮社
                      ¥ 740
                      ブロンテ姉妹の一人、エミリー・ブロンテのゴシックラブロマンス小説。

                      話の枠組みは、ヨークシャーにある屋敷「嵐が丘」を借りたロックウッド氏に女中のエレンが、「嵐が丘」と「鶫が辻」の二家族の間で起きた出来事を語る、というもの。
                      でもその話の中で、キャサリンが語ったりヒースクリフが語ったり、手紙の中で別の人が語ったりと、“語り”の構成はまさに複雑怪奇。ちゃんと気をつけていないと、自分が誰の話を読んでいるのか分からなくなります。
                      ヨースタイン・ゴルデルの『カードミステリー』も構成が複雑だけど、下手したらそれよりこんがらがっているかも。

                      この構成の複雑さのために、出版当時はすこぶるウケが悪かったとか。
                      のちのち内容とか構成の緻密さとかで再評価されるようになって、現在に至ります。

                      あ、あと人物の名前のサイアクなくらい分かりにくい。
                      ヒースクリフ
                      キャサリン・アーンショウ
                      ヒンドリー・アーンショウ

                      エドガー・リントン
                      イザベラ・リントン

                      キャサリン・リントン(エドガーとキャサリン・アーンショウの娘)
                      リントン・ヒースクリフ(ヒースクリフとイザベラの息子)
                      この2世たちがね。。。
                      エドガーもイザベラも、どんだけですか。何でそんな名前付けるんですか。
                      これのせいで話のあらすじ説明がひたすらややこしくなるんですよ。


                      うーん、普段自分の読むジャンルの本ではないので、他の本と比較することはできないけれど、私は割りと楽しみました。
                      ラブロマンスとしてはジェーン・オースティンの『高慢と偏見』みたいな明るくハッピーエンド、のほうが好きですけど、こういう悲愛というかくらーいのもたまにはいいもんですね。

                      この作品に関しては、British Councilの先生(F)が昔熱く語ってくれましたが(笑)、キャサリンの
                      "I am Heathcriff!"
                      という一行に、すべての情熱がこめられてるのかなぁと思います。

                      友情とか恋愛感情とかそういうのじゃなくて、魂がつながっているというか、「私は/がヒースクリフなの!」と叫べてしまうほど、一体感を共有していた二人。
                      キャサリンはこのとき、エドガーとの結婚を決めているわけですが、「だって明るくて一緒にいて楽しいし、お金持ちじゃない」というのが主な理由で。彼女はエドガーとヒースクリフがまったく違うことを分かっています。
                      エドガーに対しては好感を持っているけど、ヒースクリフにはそれだけじゃなくて。ヒースクリフのどこが好き、ではなくて、存在自体から離れられない。好きだからとか、それ以前の問題で、だからこそ恋愛感情とは一線を画しているように見えるのかな。

                      ヒースクリフと一体だからこそ、自分が別の人と結婚しても二人の関係は変わらないと信じていたキャサリンと、それを裏切りだと思ったヒースクリフ。
                      そっから彼の復讐が始まるんだけど、キャサリンを憎みつつも愛してしまうんだよね。ヒースクリフもいろんな意味でキャサリンから離れられない。

                      だからこそ、のラストだと思う。彼の復讐の結末は、私は割りと好きです。


                      あー、ロックウッド氏も嫌いじゃないよ。ほんとにナレーションのための登場人物ってかんじだけどね。
                      最後だけちょこっと寂しいね。がんばれ。



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